■入校
必要なファイル
データ入校時には出力用のドキュメントファイルと、該当ドキュメントに配置された画像等のデータは全て添付してください。Illustrator等で画像埋め込みを行った場合でも、画像を添付していただいた方が問題が発生した場合の対処を素早く行う事が可能になります。
また使用した欧文フォントのスーツケースとプリンタフォントについても、添付していただいた方がトラブルが軽減致します。
PDFファイルでの入校時には、出力用PDFファイル以外は必要ありません。
■出力
出力方法について
CARROTではコンポジットPSファイルをPCで作成後、RIPで色分解を行い出力いたします。その時にスミ100%のオブジェクトの強制オーバープリント処理、画像データのICCプロファイルの破棄、RGB色指定データのCMYKへの変換が自動的に行われます。スミ100%のオブジェクト以外のアプリケーション上でのオーバープリントの指定は、設定内容が出力に反映されます。
ただし、特色出力が必要な場合は、セパレートPSファイルをPCで作成後出力いたしますので、上記の処理は行われません。その場合オーバープリント基本的にはアプリケーションの指定が反映しますが、一部アプリケーションのオーバープリントの命令にはバグが有るため意図しない結果で出力される事があります。また、RGBデータ、エンコーディングJPEGのEPSファイルは色分解が行われないので、カラーの場合でもモノクロで出力されます(特色印刷の場合でも、特色をシアンやマゼンタ等に割り当てて指定すればコンポジット出力が可能です)。
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コンポジット出力 |
セパレート出力 |
スミ100%オブジェクト |
常時オーバープリント |
作成アプリケーション等に依存 |
画像データの ICCプロファイル |
常に破棄 |
不正に適応されて出力 |
RGB画像データ |
CMYKに分解されて 出力 |
モノクロで出力 |
エンコーディングJPEGの EPSファイル |
CMYKに分解されて 出力 |
モノクロで出力 |
特色の出力 |
不可 |
可能 |
ダブルトーン画像の出力 |
不可 |
可能 |
Quarkのトラップ設定 |
無効 |
有効 |
※Indesignをご利用時にはエンコーディングJPEGのファイルはセパレート出力でも分解可能です。
※CARROTでは特殊な場合を除いてコンポジットで出力致します。 |
■色指定について
スミ100%の色の処理
スミの100%のオブジェクトは全てノセになります(オーバープリント処理されます)。スミの100%のオブジェクトで抜きたい場所はスミ以外の色に1%いれてください。(スミ100%シアン1%のような指定)
面積が広い部分のスミベタ
スミベタが広い面積を占めるオブジェクトに関しては、スミ100%,シアン30%のように指定を行った方が良好な結果を得られます(小さな文字や細い罫線など見当が合わなくなる様なオブジェクトに関しては行わないで下さい)。
色の総濃度
CMYKがすべて100%の指定は印刷の工程上、トラブルが発生しますので印刷を行う事ができません。プロセスカラーやカスタムカラーをご使用の際は、4色の合計が最大でも320%程度になるよう設定して下さい。
印刷用紙と色濃度
マット紙や上質紙の場合、絵柄により汚れや裏写りがでる場合があります。また光沢紙等と比較した場合、色が浅目になる場合があります。これらは色の濃度や面積、用紙の種類に依存します。
薄い濃度
5%よりも低いような濃度の色をアミに指定すると校正や画面では見えても印刷時には色が出ない場合があります。
グラデーションの階調
グラデーションを作った場合、階調がシマのような模様になって出てきてしまう事があります。このシマ模様が発生する要因は始まりの色と終わりの色の濃度の差とグラデーションを適用する部分の長さに関係します。濃度差が少なく長さが長い程、同現象が発生します。
ポストスクリプトレベル3では、上記現象が軽減されますので、レベル3対応アプリケーション利用時にはレベル3対応形式でファイルを作成する事をお奨めいたします。
■罫線
ベタの罫線の太さ
色ベタ(100%の濃度の色)の罫線で0.2pt以下の太さの場合、印刷で表現できない事があります。
白抜き罫線
色抜きの罫線の場合、0.4pt程度の太さがないと、つぶれてしまう事があります(最低限の太さの適量は使用する用紙に依存します)。
色網の罫線の太さ
濃度が薄い罫線ほど、ある程度の太さが必要になります(濃度が薄く細い罫線の場合、破線状になる場合があります)。
色網の破線
濃度の薄い破線は、出力結果がイメージと一致しない場合があります。
■加工
断裁時のズレ
断裁時には1枚もので1mm程度、折り加工のある物(中綴じ等)で2mm程度断裁位置がズレる事があります。断裁時に切れてはいけない絵柄は、1枚もので2mm程度、折り加工のある物(中綴じ等)で3mm程度は断裁位置から離していただく必要があります。